その声を聞かせて
え、大丈夫なの?

いいの?
私で。

凌の家に行った時だって、人んちの高級ソファーに寝転んで携帯で面白動画見て笑って…

あんな姿見て私を抱く想像してたの?

直樹の前でだってあんな事してなかったのに。

私は馬鹿か?

開き直り過ぎていた。

ノーマーク。

良く見せようとか1ミリも思ってなかった。

自分は論外だと思ってたから。

わがまま言いたい放題。

呆れられる前にこれからはもう少し控えよう。

午後を乗り切り職場を後にして、一ヶ月前から予約していた美容室へと向かう。

「めっちゃ可愛くして」

私は鏡の前で美容師をしてる友達の香織に言う。

「は?」

「だから、めっちゃ可愛くしてって!」

「いやザックリし過ぎ」

「あ、分かった。Mattの服が似合う感じとかどう?」

「まじ? いっちゃう?」

「え、どう思う?」

「良いんじゃない? 由麻、顔立ちハッキリしてるし。モード系似合うと思うよ」
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