その声を聞かせて
「いいから!」

「彼に聞けば?」

「連絡先知らない…」

「は? あんたそれ本当に付き合ってんの?」

「付き合ってんの!」

「大丈夫? それ。騙されてない?」

「大丈夫なの!」

凄く怪しんでいる顔で香織は私を見る。

「ふぅーん」

その時窓の外に私は凌の姿をとらえた。
凄い偶然。

「あ、あれ! あれあれ! あの人!」

私は凌を指さす。

「はぁ? 隣に女いるけど?」

え?

香織にそう言われてよぉーく見れば、凌の隣に女の人がいた。

ドクンドクンと胸が変に高鳴る。

そしてそのまま二人は高級ジュエリーショップに入って行った。

「はい。ご愁傷様。ま、だいたいわかった。あんな感じの人なのね?」

どうやら香織はそもそも信じてないらしい。

「あ…う、うん…」

私はそれ以上何も言えなかった。

「もう、任せるわ」

「オッケー」

そこから香織は黙々とカットやカラーをしていく。

私も私で一気にやる気が失せてだんまりを貫き、しまいにはオールをしていたせいでいつの間にか寝てしまった。
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