その声を聞かせて
「はい。起きて。シャンプーするよ」

「んー」

ほぼ目も開けずにシャンプー台まで移動しシャンプーをされながらまた寝て、終わればまたカット台に移ってまた寝て。

凌といた女の人が気にはなるけど、どうにも眠い。

「はい、終わったよー」

香織に声をかけられてようやく目が覚めて、鏡を見る私。

「ええ!?」

そこには、白に近いハイトーンのロングヘアをした垢抜けた女性が映っていた。

「いい感じでしょ?」

香織的に手応えがあったらしい。

「だ、大丈夫? これ」

「どう見ても大丈夫でしょ」

見慣れずとりあえず髪を触ってみる。

「サラッサラ…」

「トリートメントもしておいた」

「あ、ありがとう」

「髪ゆってく?」

今日は街中に来るというのもあって、黒のワンショルダーのクロップド丈のタンクトップにハイウエストの膝下丈の黒のペンシルスカートを履いている。

センターにシルバーのファスナーがアクセントで付いているデザインで、足元は黒のヒールのサンダル。
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