その声を聞かせて


「帰ってないから心配した…」

「あ…今日、美容室予約してたから…」

凌は抱きしめたままコクっと頷く。

「すげぇ可愛くなってる」

耳元で低い声が鼓膜を震わせる。

「あ、ありがと」

なんだか照れくさいな。

「ビビったわ。とんでもねぇ美人入ってきて」

昨日も散々抱かれてる時褒められた。
ただのピロートークではなかったのか。

「あんま可愛くなんないで。心配するから」

あら。
なんか拗ねてるぞ。

「いや、やっぱりお前は好きにしていい。俺が頑張る」

思わず笑ってしまう。

「いい男過ぎ」

私は凌の頬にチュっとキスをする。

「あ、リップ付いちゃった」

ベージュのリップを塗っていたんだった。

凌はそんな私を見下ろしジッと見つめてくる。

「なに」

「可愛い」

真顔で言われる。
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