その声を聞かせて


「んじゃお願い」

最初に話したように、前髪ごと後ろにビシッとひとつポニーテールでまとめられる。

「かなりいい感じじゃん。服装とも合ってるし」

た、確かに。

そこからスイッチの入った香織にメイクも施されあれよあれよと変身していく私。

ここまで明るいハイトーンは初めてだったけどだんだん見慣れてきた。

お礼を言って会計を済ませ、パーキングまで歩いて移動する中すれ違う人とやたらと目が合う。

なんじゃい。

チラッと凌が入って行ったジュエリーショップを外から覗いてみたけどもう姿はなかった。

誰といたんだろう。

見間違いだったかな…

とりあえず車に乗って家に向かう途中、ドライブスルーでコーヒーを買ってマンションに帰った。

買ってきたコーヒー片手に携帯を見ながらエントランスへ向かう。

「由麻っ!?」

へ?
この声は…

私は顔を上げる。

するとそこにはやっぱり凌がいた。

「凌!?」

そして凌に抱きしめられる。

ええ!?
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