その声を聞かせて
その後も交代でジェットに乗ったり、ガチで泳いだり、砂浜に穴を掘ってじゃんけんで負けた凌を埋めたりして遊ぶ。

ブルさんがここでも芸術的センスを発揮する。

凌は顔だけ出ていて、あとは砂で見事にダビデ像の身体が作られた。

それは細部までリアルに。

「「「ダハハハハっ!」」」

「あちー」

凌はマイペースにそんな事を言っている。

「何か飲む?」

「ん」

顔だけ動かす凌の隣に座ってストローの付いたコーラを飲ませる。

「写真見して」

私は凌の今の写真を見せた。

「俺のもっとかっけぇよな?」

馬鹿だ。
ここにも馬鹿がいる。

もうみんな馬鹿なんだ。

「この辺人少なくていいね」

「だな。多かったらあの二人もいるし大騒ぎになってたかもな」

「確かに」

有名人っちゃ有名人だもんな。
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