その声を聞かせて
たぶん気づいてる人もいるけど、みんなプライベートだと思ってあからさまに話しかけて来る人はいない。

「ダビデは顔知られてなくて良かったね」

私はダビデ凌に話しかける。

「おい。変な名前付けんな」

すると砂浜でかけられているBGMで凌の曲が流れた。

「「あ…」」

二人目を合わせる。

すると凌が鼻歌を軽めに歌う。

今はブルさんも波瑠も亜門も海で泳いでる。

「ふふふ。生歌。贅沢」

私は貝殻を並べながら凌の隣にいる。

「お前さ、あのアルバム本当は聴いてただろ」

「…うん」

「ククククッ、可愛い。知らんぷりして」

「うるさい」

「はは。なぁ、キスして」

ダビデ凌は顔だけこっちを向く。

「やだよ」

「ほら、今チャンス。見てない。早く早く」

結局私はチュッとキスをしてあげた。
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