その声を聞かせて


こんな風に思うだなんて私だって初めての事ばかりだ。

これまでの恋愛は恋愛じゃなかったみたいだ。

「ねぇ凌」

「ん?」

甘えたい気分と言ったら凌はどう思う?
こういう自分に慣れていなくてなかなか言い出せない。

「…やっぱり何でもない」

「ククッ。俺に甘えたくなった?」

私は目を大きく開ける。

「帰るか?」

なんでわかったんだろう…

私はコクッと頷く。
こうして聞いてくれると私としては非常に答えやすい。

「帰ろ」

凌は静かにそう言ってこっそり耳にキスを落とした。

そこからの凌は早くて、さっさとみんなに帰る事を告げて二人でそれは簡易的な仕切りのついたシャワーを浴びる。

冷たいはずのシャワーの水が今は身体が熱って気にならない。

だって熱いキスで立っていられないくらいだから。

水着の紐をスルッと解かれ首から宙ぶらりんになった隙間から胸を揉みしだかれる。

「はぁっ…」

「シー」

首筋にキスが這い自然と顎が上がる。
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