その声を聞かせて
「今すぐにだってこの紐を解いてしまいたい」

そう言って背中で結ぶビキニの紐に手をかける。

「だ、だめっ…」

凌は焦る私を見てまたフッと笑う。

「俺も誰にも見せたくない」

「か、帰ったらね」

私はそんな事を口走る。

「ん」

そう短く返事をしてぎゅむっとお尻を掴まれた。

「どこのどいつがあの場所に彫ったのかと思えば蒼翔だし」

「ふふふ、気にしてたんだ」

「自分でもらしくないなって思ってる」

「え?」

「お前には初めての感情ばかり出て来る」

「例えば?」

「曲書いたり、ペアリング買ったり、朝まで抱いたり。嫉妬したり」

これまではそうじゃなかったって事みたい。

「でもお前には何も気にせず笑ってて欲しいとか思ったりな」

そう言って少し困ったように笑う凌。

「お前がご機嫌だと俺も嬉しくなる」

そんな風に言われたら帰りたくなっちゃう。
帰ってこれでもかってくらい甘えたいし、甘やかしたい。
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