その声を聞かせて
「凌言ってたのよ前から。ジムにすげぇ美人の強い女いるって」

「そうなんですか!?」

「俺はその時ビビっときたよ。コイツ惚れたなって」

「え!?」

「まずあいつ、女の話し一切しないから。女遊びもここ数年面倒くさがってしなくなってたしな」

昔は遊んでたのね。

ま、あの感じなら納得か。

「へぇ。激モテしそうなのに」

亜門が大きな口で白米を食べる。

「あいつさ、昔は顔も出して外でも普通に話してたんだよ」

「そうなんすか? 俺てっきり病気かなんかで話せないのかと思い込んでたんすよ」

波瑠が味噌汁を飲む。

「まずほら、あの見た目だろ? やたら目立つじゃん」

ふむふむと私たち三人は頷く。

「そりゃ声優のイメージ壊したくないとか、私生活普通にしてたいとかで顔出しはしてなかったけどさ」

それは聞いてた。

「寄ってくる女が皆んな沼ってくわけよ」

「私聞いてていいやつですか?」

「大丈夫大丈夫」

「んで見事にストーカー化していくっていうね」

「それで女嫌いに?」
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