その声を聞かせて
韓国につくと、マネージャーの女性が待っていてくれた。

あ、この人で間違いない。
凌と一緒にいた人だ。

「初めまして。マネージャーの後藤です」

私を見て挨拶をしてくる後藤さん。

「あ、初めまして。坂下です。すみません私まで…」

「いえ。鳴海さんの精神安定剤としてよろしくお願いします」

凌を見上げれば素知らぬ顔をしている。

「彼女を連れてきてもいいなら出るという約束でしたので」

ん?

そうだったの?

「あ、あははは。お世話になります」

「このまま会場に直行してサクッと終わらせてしまいましょう」

「は、はい!」

何故か私が返事をする。

「それにしても随分とお綺麗な方ですね」

これは素直に喜んでいいやつなのか?

「鳴海さんに彼女がいるのを見るのは初めてです。てっきり恋愛対象は女性じゃないのかと思ってました」
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