その声を聞かせて
婚約破棄と最悪な出会い
「ごめん、君とは結婚できない」

WHY?

もう目が点。

目の前で項垂れるのは同棲して半年の直樹(なおき)。

そして私は坂下 由麻(さかしたゆま)27歳。

直樹とはクラブで意気投合して交際する事一年でプロポーズを受け今に至る。

とりあえず理由を聞いてみないことには…

「なんでかな?」

「ママが…その…、由麻は駄目だって」

出たよママ。

ママ、ママってこの男はよ。

マザコンなんじゃないかとは会話の節々にあって気づいてはいた。
ま、それも親を大事にしてるのかなとプラス思考で目を瞑っていた。

「プロポーズも同棲も許可してもらってたんじゃないの?」

私が親に挨拶をさせてと言った時、許可はもらってると言われた。

「それが…ごめん。黙ってて…。バレちゃって…」

いやいや、バレちゃって…ちゃうねん。

もしや…
この感じは…
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