その声を聞かせて
「由麻が嫌がる事は言われなかったか?」

「え…?」

もしかして後藤さんの気持ちに気づいて…?

だとしら指輪を買いに行くのに付き合わせたり私をここに連れてきたのって…

「由麻にだけ笑ってて欲しい。他はいらない」

そう言ってまたグッと押し込まれる。

「んっ…はぁっ…気づいてたの?」

「ん? 何の事?」

体勢を変えて凌は私を上に乗せ、腰を掴んでゆっくりと下ろす。

「あっ…」

「俺の目に映るのはお前だけ」

これはもしかして、後藤さんの気持ちに気づいていて、でも仕事のパートナーとしては離れられないから、それを伝えようとしてくれてる?

「例え誰かが傷ついても俺は由麻といたい。由麻は違う?」

私はフルフルと首を横に振る。

私も同じ…

例え後藤さんの気持ちを知っても、凌を諦めたりする気なんて1ミリも無かった。

同情した所で譲る気なんて無かった。

そんな自分がなんだかズルいとも思った。
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