その声を聞かせて
二人で呑気に笑う。

「プライベートなら全然被るよ俺」

「あははは!」

「マスク歌いづらくねぇかな」

「だよねぇ」

しばらくして後藤さんが大量の荷物を抱えてスタイリストを連れてやって来た。

「ダンサーとの相性も考えると…この辺りでいかがでしょうか」

並べられた衣装を見ながら凌は考えている。

「俺のタトゥー、腹なら普段見えないしバレないよな?」

「うん。海くらいでしょ脱ぐの」

「だよな…」

みんな凌の判断を待っている。

すると凌が数着選んで私を連れて別室へ向かう。

そして急に着替え出した。

革のパンツとブーツは昨日ので、上半身裸に革のジャケットを羽織った。

「やば」

「これで髪上げて、マスクすればどう?」

「あり。最高。めっちゃいい。NRのイメージも壊してないし」

見事に鍛え上げられた肉体美をまさかここで披露する事になるとは。

胸元やお腹にもタトゥーが入ってるけど、私生活では外で見せる事はないだろうし。
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