その声を聞かせて
たぶん凌もそう思って出る事にしたんだ。
大きな電光掲示板にNRという文字が表示されるとワーっという大歓声が湧き起こる。
こっちは凄い事になってるぞー凌。
「由麻!?」
そう言ってガッと後ろから肩を掴まれた。
え!? この声は!?
私は慌てて振り返る。
「香織! うっそ! はは! ウケる!」
凄い偶然だ。
そしてその隣りには驚いた顔をしたブルさん。
「ブルさん!? へ!? は!? ええ!?」
「ちょ、ちょっと待って。意味わかんねぇ」
ブルさんも慌てている。
三人でプチパニックだ。
そして円を作るようにかかんで答え合わせをする。
「まず、香織は由麻ちゃんの友達な?」
「そう。親友!」
と香織。
「ブルさんは私たちの彫師」
と私。
そっか!
ブルさんが話してたお客様さんで美容師って香織の事だったのか!
「んで? 何であんたここにいんの?」
と香織。
ブルさんは私を見て首を振る。
どうやら話していないらしい。
「それは後で話す。ていうかそれじゃ…二人は…」
「付き合いましたー」
そう言って繋いだ手を見せられた。