その声を聞かせて
凌と合わせたように、黒のタイトなキャミワンピースは膝丈で、肩の尖ったデザインの丈の短い革ジャンを羽織った。
そして黒のピンヒール。
「あの、一応これもよかったら」
そう言って小さめの丸型のサングラスを渡された。
すちゃっとかける。
「私ってわかんないね!」
「いや俺はわかる」
「ありがとうございます」
私は凌を無視してスタイリストさんにお礼を言う。
そこから用意されたワゴンに乗り込みいよいよステージへ向かうと、既に噂を聞きつけたファンたちで凄いことになっていた。
「それじゃ後でな」
「うん。頑張って」
私は他のスタッフに案内されて、予め用意された場所でその時を待つ。
ニューヨークともあって様々な人種の人が集まってるけど、日本人も結構いるみたい。
皆んな凄い。
こんな所までNRの歌を聴きに来てくれたんだ。
そりゃちょっとくらい姿を見せてあげてもいいだろうな。