その声を聞かせて
「それにしてもお前らどういう関係? めっちゃ面白いんだけど」

そう言って波瑠が笑い出す。

"お前ら"という一括りをやめろ。

相手はあの無愛想男なのは分かってる。

「何が」

私はハモンを一口食べビールを飲む。
ちなみにハモンはスペイン式の生ハムのこと。

「うちのサンドバッグに恨みでもあるわけ?」

「ないわよ」

「二人揃って暴れすぎだろ」

「別に私はいつも通りでしょ」

「まぁな。にしてもあの人プロ並みだよな」

「だよね。でも最近じゃない? 波瑠のジムに来たの」

だって見たことなかったし。

「そうなんだよ。まぁ、うちのジムに来るくらいだから体格からして経験者かなとは思ったけど、あんな上手いとはな」

「試合とか出てたら流石にわかるよね」
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