その声を聞かせて
もうだめじゃん…

私だけだったんじゃん…

あー最悪。

そんな事にも気が付かなかっただなんて。

私だって結構気を使ってた。
ダラけたところなんて見せた事なかったし。

はぁ…

落ち込んでる事を悟られぬようビールを飲む。

ん?

「あ! すみません! 間違えちゃった!」

私はつい隣のカウンターに座っていた女の人が飲んでいた普通のビールを飲んでしまった。

「ふふっ、大丈夫ですよ」

隣りの女性客は物凄い美人だった。

すかさず波瑠がその人の分のビールを注文してくれる。

ギロっと私を睨んで。

「すみません、妹が。それ飲んでください」

私を通り越してその女性に話しかける波瑠。

「わざわざすみません。それじゃ頂きます」

そう言って彼女はニコっと笑う。
綺麗ー。

その後も何故か私を挟んで波瑠とその女性は話し始める。

どうやら一人で来てたみたい。
< 36 / 280 >

この作品をシェア

pagetop