その声を聞かせて
そして携帯にメールが届く。
ん?
波瑠?
"お前帰れ。空気読め"
思わず吹き出しそうになる。
はいはい。
んじゃこれだけ飲んでからね。
私は残りのアルコールの入ったビールを一気飲みして、立ち上がる。
「すみません、私迎えが来たのでこの辺で。それじゃ」
そう言って店を出た。
なんて兄貴思いの優しい妹なんだ私は。
車どうしよ…
歩いて帰って、明日取りに来る?
そうするか。
そしてトボトボ歩いていればドーンと雷が落ちてザーっと雨が降り出した。
最悪。
まただよ。
まただよ!
ちくしょう!
ついてない!
もちろん傘は持ってない。
今日は黒のTシャツだから透けることはないし、もういいや。
冷たくて気持ちー。
はぁ…
私はこのまま一生一人で生きていくのだろうか。