その声を聞かせて
雨に濡れたせいか?
こんなに貧弱だったか?

足も痛いし…

波瑠は生徒さんの試合があって来られないし、まだ亜門もタイだし。

こんな時誰かいたら…

えーん。
もう三日もこのまんまじゃん。

その時ピンポーンとインターホンが鳴る。

なんだよー。

何も頼んでないよー。

無視だ無視。

ピンポーン…ピンポーン…

「ああもう!」

オデコに冷却シートを貼ったままヒョコヒョコ歩いてモニターを確認する。

は?

何で?

最悪なんだが?

サーっと血の気が引いていく。

「帰って、直樹」

本当に何のよう?
何とか声を振り絞って出す。

今更何のようなわけ?
マジで会いたくない男ナンバーワンだ。

どこかでもしかしたら凌かもなんて思った私が馬鹿だったわ。

『ここで待ってるから』

そう言ってモニターは切れた。

は?

本当無理。
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