その声を聞かせて
その時ふと凌の視線が私の奥をとらえた。

え?
何?

私は運転席の窓の外を見る。

すると、フワフワっとした可愛らしい感じの女性と物静かそうな感じの少し歳の離れてる眼鏡をかけた男性が車からおりて二人で腕を組んで出てきた。

え、あれって…

パパ活とか、なんかあんまり見ちゃいけないようなそういうやつ?

なんかいかにもな二人だな…

すると凌が私にズイっとアイスコーヒーを押し付け、慌てて車から下りその二人の元へ向かって行った。

「紗羅(さら)!」

「え? 凌くん!?」

「お前まだこんな事してんのかよ!」

え!?
凌!?
マスクもせずに、声も出しちゃっている。

「ちょっとやめて!」

相手の女性も驚いている。
もちろん隣りの男性も。

僅かに開いた運転席の窓から会話が聞こえる。

「やめろって言っただろ?」

「ちょっと凌くんやめて!」

凌はその女性の肩に触れる。
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