その声を聞かせて
「由麻?」

「ぷっ、はははっ!」

私は堪えきれず笑ってしまう。

「ちょ、おい」

「必死かよって」

笑い過ぎて涙が出ちゃう。

「べ、別に」

「はぁーおかしい。大丈夫、怒ってないよ。驚いたけどね」

凌は何故だかムスっとしてる。

脚を組んでテーブルに肘をついて、手に顎を乗せて。

「ありがとね、来てくれて」

「だって連絡先知らねぇし」

「まぁ確かに」

「だからこうして来るしかないだろ」

こんな男とは関わらない方がいいと思っていたが、そうもいかないらしい。

来ちゃうから。

「てかもう23時じゃん」

「そんなか」

「笑ったらお腹空いたわ」

何かあったかな…

そして冷蔵庫を開ける。

「なんもねぇ…」

後ろからついて来た凌が頭上で呆れた声を出す。

「うるさいな! 忙しくて買い物行けてなかったの!」

「今俺んち、カレーあるよ」

ゴクっと唾を飲む。
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