Beautiful Flowers
あきれたことに、
泣いているのは俺なのだった。
小さな子どもみたいに涙と鼻水をだらだらこぼしながら。
「ふれ、いたい? いたい?」
「ううん、痛くないよ。大丈夫。どこも痛くない」
トワは心配の色をその幼い顔いっぱいにたたえ、
俺の涙を両手で必死で拭う。痛いほどに。ごしごしと。

「ふれ……
ばら! ほたるぶくろ! はなあおい! ひぺりかむ!!」

「トワ……」
トワ、
きみはもしかして、
必死で俺のことをなぐさめようとしているのか?
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