For Myself
また、今回のように体重や痩せの変化に気づけないことはかなりの危険な状態であること、このまま気づかなかったら死に至る所まで来ていたことも伝える。



今回のように、子供を放置していたのはネグレクトである。どんなに頭が良い高校生であっても所詮は成人していない子供で、親に養育責任があるのだから親としてその自覚を持ってもらわなければならない。



今回は特に警察に連絡したり大事にはしないものの、もっと彼女が若い頃に気づいていれば、彼女が今のように塞ぎ込んで苦しむことはなかったのだと思う。



また、痩せ・貧血だけでなく、喘息による発作が夜にあったと予測できるがそのことについても何も知らなかったと言うので、家族内で相談できない環境であったことが分かり、かなり彼女にとって辛い状況であったことが容易に考えられた。



会話をしていて少し感情的になり、きつい言葉になってしまった所もあるが、今回、母親と話ができて彼女の言動や行動の違和感が少し理解出来た。



「今まで、双子の妹のことしか考えてなかった。渚にも我慢させてきたのにそれをわかってあげられなかった。」



と母親は俺の話を聞いて考えてくれたらしい。



母親の様子を見て俺は挨拶をし診察室を一度後にした。
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