For Myself
最後のこのクラスでのHRを終えて涙を流す生徒も沢山いた。1年間辛いことも楽しいことも一緒にやってきた仲間だもんね。



その後、新しいクラスへ瑠生と向かう。



「渚またよろしくね。」



瑠生からの言葉に、よろしくねと返事をした。新しいクラスに入ってからも瑠生と一緒に居る。



「渚、痩せたよね?春休み中ちゃんと食ってた?あんまり女子にこういうこと言うとキモイかもだけど普通に心配になる。」



今日、梨華にも言われたし、私痩せたのかな?春休み期間は誰からの監視もなく気ままに過ごしてたから多少食事とかしない時もあったけど気にしていなかった。



「そんな変化があるとは私自身自覚してないんだけど、梨華にも言われたし痩せたのかも?まあ、そこまで気にしなくても大丈夫だと思うよ。



それより瑠生は部活どうなの?春休み休みほとんどなかったって聞いたけど。」



瑠生は梨華と同じくバスケ部だ。バスケ部は練習が多いと言うのは聞いたことがある。



「まー、ぼちぼちかな?忙しいけど慣れたというか好きでやってる事だし。渚は自分のこともう少し気にかけなよ。」



って、会話を逸らそうとしたけど上手くいかなかった。



先生が来て、簡単に自己紹介を行い、連絡事項を聞いて解散となった。



バスケ部は今日は体育館が使えないからないらしく駅方面に用があるからと瑠生と駅まで一緒に帰る。
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