幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
足に絡みつき、動けなくしてしまうような声に桑地さんが押し黙った。
言い返せない桑地さんに梶井さんは挑発する。

「止めたいなら、店まで追いかけてきて止めたらいい。知り合いのイタリアンレストランに行くだけだから。俺も奏花ちゃんも食事を楽しむだけ。やましくもなんともない」

梶井さんは店名を桑地さんに伝え、悪い顔をして言った。

「よく考えてごらん。どうすればいいのか」

まるで悪魔が罪をそそのかすような声。
目を見開き、桑地さんは梶井さんを見上げた。
梶井さんは強く掴んだ腕を離さず、私をこの場から連れ去ったのだった。
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