幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
なんて卑劣な真似を!
エレベーターから素早く降りて、部屋のドアを勢いよくバンッと開けた。

「すとっーぷっ!!」

「おかえり」

開けたなり、逢生が待っていた。
遅い私を心配していたのかもしれない。
いつもと同じ逢生の顔を見た瞬間、なぜだか泣きたくなった。
ホッとするってこういうことなんだとわかった。

「奏花?」

名前を呼ばれてハッとした。

「なに私のプリンを食べようとしてるのよ!」

デデーンとリビングのテーブルにはプリンがあった。
私の名前が書いてあるプリンがっ!
プリンの横にはご丁寧にスプーンまで置いて。
はー!?これはとんでもない悪党だわ!
キッと逢生をにらみつけた。

「逢生!あんた、私のプリンちゃんになにするつもり!?」

「こいつは人質だから」

「帰ってきたんだから、返しなさいよ」

「そうだね」

はい、と渡してくれた。

「プリンちゃーん!怖かったねー!逢生に食べられるところだったね。私が食べるから、安心して!」

ぱかっとふたをあけて、口にした。
はー、おいしー!
なめらかでとろけるー。
プリンの甘さに癒されてやっと落ち着いた。
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