幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
唯冬と知久が気づき、そばにきたのはわかった。
けれど―――無理だ。
誰も俺を止められない。
「逢生」
「落ち着け」
唯冬と知久が俺の肩をつかむ。
「仕事を途中で投げ出すのは感心しないな。子犬」
「奏花に手を出すからだ」
「小学生じゃあるまいし。奏花ちゃんを自分だけのものにしておけるような年齢か?違うだろ?」
「年齢?」
俺は笑う。
そうやって理由をつけて簡単に捨てられるから梶井はそんなことを言えるんだ。
俺は違う。
「いくつになっても奏花は俺のそばにいてもらう」
永遠にそばにいて。
俺のそばに。
じゃないと俺は―――怖い顔をした唯冬がすっと間に入った。
「梶井さん。逢生をからかうのはやめてもらいたい」
「そうそう。俺達の中で逢生が一番純粋だからね」
知久が梶井の背後に立つ。
お手上げだとばかりに梶井は両手をあげて笑った。
「友達思いでなにより。殴られないうちに退散しておこう」
俺の横を通り過ぎる時、梶井は耳元で囁き、スカーフを俺の手に握らせた。
「奏花ちゃん、俺のことを男として見てるけど深月のことはどうなんだろうな」
梶井はそう言って俺の目の前から去った。
それなのに俺はドアから向こうに行くことはできなかった。
まるで、毒が体に巡るように梶井の言葉が俺の足をその場につなぎとめていた。
手の中にあるスカーフを見つめていた。
いつか奏花は俺から去っていく。
そんな予感がして―――怖かった。
けれど―――無理だ。
誰も俺を止められない。
「逢生」
「落ち着け」
唯冬と知久が俺の肩をつかむ。
「仕事を途中で投げ出すのは感心しないな。子犬」
「奏花に手を出すからだ」
「小学生じゃあるまいし。奏花ちゃんを自分だけのものにしておけるような年齢か?違うだろ?」
「年齢?」
俺は笑う。
そうやって理由をつけて簡単に捨てられるから梶井はそんなことを言えるんだ。
俺は違う。
「いくつになっても奏花は俺のそばにいてもらう」
永遠にそばにいて。
俺のそばに。
じゃないと俺は―――怖い顔をした唯冬がすっと間に入った。
「梶井さん。逢生をからかうのはやめてもらいたい」
「そうそう。俺達の中で逢生が一番純粋だからね」
知久が梶井の背後に立つ。
お手上げだとばかりに梶井は両手をあげて笑った。
「友達思いでなにより。殴られないうちに退散しておこう」
俺の横を通り過ぎる時、梶井は耳元で囁き、スカーフを俺の手に握らせた。
「奏花ちゃん、俺のことを男として見てるけど深月のことはどうなんだろうな」
梶井はそう言って俺の目の前から去った。
それなのに俺はドアから向こうに行くことはできなかった。
まるで、毒が体に巡るように梶井の言葉が俺の足をその場につなぎとめていた。
手の中にあるスカーフを見つめていた。
いつか奏花は俺から去っていく。
そんな予感がして―――怖かった。