幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
桑地が使っている甘い香水の香りが鼻につく。
「深月、あの浮気女のどこがいいの?」
「浮気女?」
「これ、見せてあげる」
どこから撮ったのか桑地のスマホには梶井と奏花が二人で食事をしている姿とソファーで梶井が奏花にキスするところがおさめられていた。
正しくはキスしようとしているところか―――?
密着しているのはわかる。
梶井の背中から撮ったせいで奏花が見えない。
「……奏花」
「そうよ、二人でいちゃいちゃしてたわよ。深月より梶井さんとのほうがいい雰囲気だったわよ?どこからどうみても恋人同士だったもの」
「恋人同士……」
「深月のことなんて本当は好きじゃないのよ」
『好きじゃない』という言葉が頭の中に響き渡った。
奏花は俺のこと好きじゃない?
奏花がいなくなったら、俺は暗い世界に一人ぼっちになってしまう。
「いやだ」
「深月?」
「絶対にいやだ」
「逢生!」
バッと立ち上がり、部屋から飛び出そうとしたのを梶井がドアの前をドンッと足でふさいだ。
「子犬、仕事中だぞ」
「足をどかせよ。梶井」
俺の低い声に周囲が驚き、視線が集まった。
今、一番見たくない顔だ。
「深月、あの浮気女のどこがいいの?」
「浮気女?」
「これ、見せてあげる」
どこから撮ったのか桑地のスマホには梶井と奏花が二人で食事をしている姿とソファーで梶井が奏花にキスするところがおさめられていた。
正しくはキスしようとしているところか―――?
密着しているのはわかる。
梶井の背中から撮ったせいで奏花が見えない。
「……奏花」
「そうよ、二人でいちゃいちゃしてたわよ。深月より梶井さんとのほうがいい雰囲気だったわよ?どこからどうみても恋人同士だったもの」
「恋人同士……」
「深月のことなんて本当は好きじゃないのよ」
『好きじゃない』という言葉が頭の中に響き渡った。
奏花は俺のこと好きじゃない?
奏花がいなくなったら、俺は暗い世界に一人ぼっちになってしまう。
「いやだ」
「深月?」
「絶対にいやだ」
「逢生!」
バッと立ち上がり、部屋から飛び出そうとしたのを梶井がドアの前をドンッと足でふさいだ。
「子犬、仕事中だぞ」
「足をどかせよ。梶井」
俺の低い声に周囲が驚き、視線が集まった。
今、一番見たくない顔だ。