私が心を無くすまで

マッチが始まるまで3人のうちの1人が話しかけてきてくれて

たわいも無い話なのに
普段と違う日常に少しウキウキした。

最初は抵抗あったゲーム

全く手も足も出ないはずなのに

すごく楽しい…

きっと息が詰まっていたんだと気づいた。

それから毎日ゲームにログインする事が日課になった。

いつもと同じように

フレンドを開こうとすると、招待の文字

誰だろう……どこかで見たことある名前

頭の片隅に聞き覚えがある声…

ふと思い出す。
 
3人でチームを組んだ時、あまり喋らなかった男の子

他の2人とすごく楽しそうに話してて

あまり私とは喋らなかったから、楽しくないのかと思ってた

少し驚きながらも

この前とは別の人と3人でマッチボタンを押す。

2人とたくさんゲームの中で話して

この間よりすごく楽しい!

気づいたら何時間も話し込んでどのくらい経っただろう

ゲームをやめてからもグループを作るぐらい仲が深まる

1人の男の子は家の用事で数時間抜ける

気づけば夜中の1時

「お前らまだここで話しとったん?個人通話いけよw」

戻ってきたもう1人の男の子が冗談混じりで話しかけてくる
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