寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました
「俺は慶紀さんより、櫂さんの方が親しいな。
 大学一緒だったから」

「そうなんですね。
 櫂さん、なんかこう……嵐を呼ぶ感じの方ですよね」

「そうだな。
 だが、今回は慶紀さんに、お前のようないい嫁さんを運んできたんだから、いい嵐だったんじゃないか?」

「……いや、私、まるで実感ないんですけど、未だに」

「だが、慶紀さんにマンションの鍵ももらったんだろう?」

「でも、なんかの弾みでもらっただけですよ」

「いや、あの人のことだから、渡したくても渡せなくて、タイミングを伺っていただけだと思う」

 どちらも積極性に欠け、運任せな感じだが、この話はちゃんと進むのだろうか?

 いつか、綾都はあの先生みたいに、キラキラするのだろうか?
と不安になる。

 そして、いつの間にか、珈琲を手にした浜子が近くに着席していて。
 頷きながら話を聞いているのも気になる。
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