寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました
 



 いつ終わるかわからないから、待っててくれとも言えないし。

 断られたらどうしようと思って、やっぱり言えない。

 慶紀はメッセージアプリのIDを訊いたとき、綾都になにも言えなかった。

 だが、幸いにも仕事は早く終わり。

 ようやく約束をとりつけることができた。

「じゃあ、あのコンビニで待ってる」
と打ったら、

「はい」
とすぐに返ってきたのだが――。

 ……シンプルだな。

 こんなとき、女性からどんな感じのメッセージが返ってくるものなのか知らないが。

 ちょっとシンプルすぎやしないだろうか。

 実は俺と会うのが嫌だとか?
と不安になったとき、ちょっと遅れてスタンプが送られてきた。
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