寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました
「おっ、可愛いじゃん。
 ちょっと個性的で。

 好みかも」

 そう? よかった、となごやかに話し、じゃあ、と二人は別れかける。

 だが、飯黒は笑顔のまま、綾都を見下ろし、言った。

「ミヤミヤ」
「ん?」

「お前、俺の名前忘れてたろ……」

 慶紀は、ぷっと吹き出す。

「いっ、いやいやいやっ。
 だって、坊主だったじゃん、昔っ。

 真っ黒に日焼けしてたしっ」

「まあ、俺がかなりイケてる男になったからわかんなかったってことで。
 ありがとな、ミヤミヤ。

 今度、みんなで呑もう。
 よければ、彼氏さんも」
と笑顔で彼は去っていった。
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