寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました
 

「今日はお仕事、早く終わったんですね」

「そうだな。
 早く終わらなくとも、早めに終わらせてお前に電話しようとは思っていたんだ」

 そこで慶紀が呟く。

「……俺がこんなことで悩む日が来るとは思わなかったな。
 愛をとるか、仕事をとるか」

 いつ、愛が何処から……。

「ところで、ほんとうに遊園地に行ったのでいいのか?」
「はい」

「疲れているのなら、うちでゆっくりしてもいいんだぞ」

 うち……?

「家に呼ぶのはまだ早いかと思ったんだが」

「人を呼ぼうと思って、すぐに呼べるのがすごいですね。
 ああいや、うちも私の部屋に入らないのなら、呼べるんですけど」

「お前の部屋はどうなっているんだ……」
< 93 / 330 >

この作品をシェア

pagetop