紬。
「紬玖ちゃん、着いたわよ〜!」
扉を開け案内してくれるユキさんにお辞儀をし、中へ入る。
ふと目の前に視線を送る。
そこにはカメラが至る所にあり、大勢の人があちこち動き回りながら仕事を進めていた。
その中でも一際目立つ、女の子。
「いいよ、エマちゃん!その調子!
……うん、完璧だね。一旦休憩しようか」
「分かりました、ありがとうございます!
……あ、紬玖!」
あたしを見つけるとすぐさま笑顔になり、こちらへ向かって歩いてくる。
どこのモデルにだって引けを取らないその容姿と、誰もが二度見してしまうほどのスタイルでこの芸能界で知らない人なんていない。
今大活躍中の『エマ』は、あたしの姉なのだ。
「無事に来れて良かったわ。仕事が落ち着かなくて迎えに行けなくねごめんね?」
と、ふわっと笑ってくれた姉に、ふるふると首を振った。
「届けてくれてありがとう、紬玖。本当に助かった!」
紙袋を渡し、無事約束を守れたあたしは一息着く。
警備員さんに警察呼ぶって言われた時はどうなる事かと思ったけど、燿がたまたまいてくれて本当に助かった。
さっとスマホを出し、お姉ちゃんに燿に会ったことを伝えると目を開き驚く。
「燿が来てたの?なによ〜あたしには何も言ってくれないのね、アイツ!」
今度会ったら甘いもの奢らせようっと!なんて文句言いながら、燿がいると知り少しテンションが上がるお姉ちゃん。
「ねえ、紬玖?今日せっかく来たんだし、見学していかない?」
と、あたしの様子を伺いながら聞いてきた。
見学……か、確かに明日は土曜日だから少し帰りが遅くなったところで何も問題は無い。
どうせ家に帰ってもお姉ちゃんは深夜まで仕事なため、帰りが遅い。
両親は仕事の都合で去年から海外へ行っており、家には基本あたし以外誰も居ないのだ。
たまに隣の家の燿のお母さんは家の事情を知っており、気にかけてくれているけれど、毎日来る訳では無い。
あたし一人を家にいる事に申し訳なく思っているお姉ちゃんは、こうしてたまにあたしを仕事場へと誘ってくれるのだ。
『分かった』
こくりと頷くとぱあっと笑顔になり抱きついてくるお姉ちゃんにあたしもぎゅっと腕を通してありがとう、と伝えた。
扉を開け案内してくれるユキさんにお辞儀をし、中へ入る。
ふと目の前に視線を送る。
そこにはカメラが至る所にあり、大勢の人があちこち動き回りながら仕事を進めていた。
その中でも一際目立つ、女の子。
「いいよ、エマちゃん!その調子!
……うん、完璧だね。一旦休憩しようか」
「分かりました、ありがとうございます!
……あ、紬玖!」
あたしを見つけるとすぐさま笑顔になり、こちらへ向かって歩いてくる。
どこのモデルにだって引けを取らないその容姿と、誰もが二度見してしまうほどのスタイルでこの芸能界で知らない人なんていない。
今大活躍中の『エマ』は、あたしの姉なのだ。
「無事に来れて良かったわ。仕事が落ち着かなくて迎えに行けなくねごめんね?」
と、ふわっと笑ってくれた姉に、ふるふると首を振った。
「届けてくれてありがとう、紬玖。本当に助かった!」
紙袋を渡し、無事約束を守れたあたしは一息着く。
警備員さんに警察呼ぶって言われた時はどうなる事かと思ったけど、燿がたまたまいてくれて本当に助かった。
さっとスマホを出し、お姉ちゃんに燿に会ったことを伝えると目を開き驚く。
「燿が来てたの?なによ〜あたしには何も言ってくれないのね、アイツ!」
今度会ったら甘いもの奢らせようっと!なんて文句言いながら、燿がいると知り少しテンションが上がるお姉ちゃん。
「ねえ、紬玖?今日せっかく来たんだし、見学していかない?」
と、あたしの様子を伺いながら聞いてきた。
見学……か、確かに明日は土曜日だから少し帰りが遅くなったところで何も問題は無い。
どうせ家に帰ってもお姉ちゃんは深夜まで仕事なため、帰りが遅い。
両親は仕事の都合で去年から海外へ行っており、家には基本あたし以外誰も居ないのだ。
たまに隣の家の燿のお母さんは家の事情を知っており、気にかけてくれているけれど、毎日来る訳では無い。
あたし一人を家にいる事に申し訳なく思っているお姉ちゃんは、こうしてたまにあたしを仕事場へと誘ってくれるのだ。
『分かった』
こくりと頷くとぱあっと笑顔になり抱きついてくるお姉ちゃんにあたしもぎゅっと腕を通してありがとう、と伝えた。