髪の毛の悩みなら公女様にお任せあれ!~ヘアスタイルから始まる領地改革
5. ルシアナ、閃く
「ルシアナお嬢様、ご所望の品が届きましたよ」
部屋へと入ってきたモニカが箱を渡してきた。
蓋を開けてみると、ハサミと剃刀、そしてクシが入っている。
「わぁっ! わたくし専用の髪切りバサミ!!」
自分の髪をセルフカットしてから自分専用の理容道具が欲しくなって、直ぐに商人に注文していたのだ。
上手くは行かない現状にモヤモヤとしていたところだったので、余計に嬉しい。
「あー、早く使いたいわ! でもまだ自分の髪はそんなに伸びてないし……」
目線をモニカへと向けると、大慌てで首をブンブンと横に振った。
「わっ……私はそのぉ、遠慮しておきます。お嬢様の腕を信じていないわけではないのですが……ほほほほ」
やっぱりダメか。
「ならそうね……いい場所思い付いたわ!」
という訳でルシアナがやって来たのは公爵家の騎士団が使っている演習場。
「……ル、ルシアナお嬢様……本当に大丈夫なのでしょうか?」
「大丈夫、大丈夫っ! ぜーんぶわたくしに任せてくれれば万事OKよ! 動かないでね」
カットクロスを付けた公爵家騎士団長の頭を前に、ルシアナは自信満々に髪切りハサミを握った。
さて、どんな髪型にしようかしら?
騎士団長は見た感じで言うと40代半ばくらい。顔にはいい具合にシワが入り、鋭い眼光とゴツゴツとした骨格で男らしい。団長を務めるだけあっていかにも強そうな風貌をしている。
そう、髪型を除けば。
団長の髪型は、前世風に言えばマッシュルームカットだろうか。やる人がやればお洒落にカッコよく決まるのだが、強面の団長がやるとちぐはぐな印象で、なんともバランスが悪い。
ただこれも別に団長に限った事ではなく、この国の男性の髪型としてはごく一般的。女性の髪型がほぼワンレングス一辺倒なのと一緒で、男性も伸ばすとしたらワンレングスばかりで、長いか短いかの二択しかないのだ。
部屋へと入ってきたモニカが箱を渡してきた。
蓋を開けてみると、ハサミと剃刀、そしてクシが入っている。
「わぁっ! わたくし専用の髪切りバサミ!!」
自分の髪をセルフカットしてから自分専用の理容道具が欲しくなって、直ぐに商人に注文していたのだ。
上手くは行かない現状にモヤモヤとしていたところだったので、余計に嬉しい。
「あー、早く使いたいわ! でもまだ自分の髪はそんなに伸びてないし……」
目線をモニカへと向けると、大慌てで首をブンブンと横に振った。
「わっ……私はそのぉ、遠慮しておきます。お嬢様の腕を信じていないわけではないのですが……ほほほほ」
やっぱりダメか。
「ならそうね……いい場所思い付いたわ!」
という訳でルシアナがやって来たのは公爵家の騎士団が使っている演習場。
「……ル、ルシアナお嬢様……本当に大丈夫なのでしょうか?」
「大丈夫、大丈夫っ! ぜーんぶわたくしに任せてくれれば万事OKよ! 動かないでね」
カットクロスを付けた公爵家騎士団長の頭を前に、ルシアナは自信満々に髪切りハサミを握った。
さて、どんな髪型にしようかしら?
騎士団長は見た感じで言うと40代半ばくらい。顔にはいい具合にシワが入り、鋭い眼光とゴツゴツとした骨格で男らしい。団長を務めるだけあっていかにも強そうな風貌をしている。
そう、髪型を除けば。
団長の髪型は、前世風に言えばマッシュルームカットだろうか。やる人がやればお洒落にカッコよく決まるのだが、強面の団長がやるとちぐはぐな印象で、なんともバランスが悪い。
ただこれも別に団長に限った事ではなく、この国の男性の髪型としてはごく一般的。女性の髪型がほぼワンレングス一辺倒なのと一緒で、男性も伸ばすとしたらワンレングスばかりで、長いか短いかの二択しかないのだ。