王子とシンデレラの執着愛
「………ん、美味しい…!」
食べながら、空愛がポツリと呟いた。

「ほんとね!
風松さん、美味しいわ!」

「ありがとうございます!
お料理は得意なんです!」

「良いなぁ…」

「え?」

「あ…私、お料理苦手で…」
空愛が苦笑いをして言った。

「フフ…でも、空愛ちゃんも少しずつ上手くなってるじゃない?」

「そうですか?」

「えぇ!」

「俺は、空愛の作った飯が一番好き!」

「真龍さん…//////
ありがとう!」
嬉しそうに笑う。

「……//////可愛い…///////」
真龍は、その笑顔に見惚れていた。


朝食が済み、真龍は仕事、空愛は大学に行く準備をする。
そこに、皐生が入ってきた。

「おはよ〜!」

「あ、おはようございます!」
「おはよう!
二人は、準備中よ」

「ん。
あ、家政婦さーん!コーヒーくれない?」

「あ、はい!
砂糖とミルクはどうされますか?」

「いらない。
濃いーやつねー!」

コーヒーを淹れて、ソファにドカッと座っている皐生の前に置く。
それを飲んだ皐生。

「んんっ…
家政婦さーん!」

「はい!」

「もっと濃いやつがいい!」

「え?あ…申し訳ありません!」

「今日は良いから!
明日から、そうして?」

「はい」

そして、真龍と空愛が戻って来る。
「あ、皐生さん!
おはようございます!」
「おはよ」

「おはよー!
行こうか?」

「はい!」
ソファを立ち上がった皐生。
空愛の隣に立った。

「あ、真帆さん、風松さん。
行ってきます!」

「いってらっしゃーい!」
「いってらっしゃいませ!」

玄関まで見送り、ドアが閉まった。

ふぅ~と息を吐いた真帆。
「私、リビングで仕事するから。
何かあったら、知らせて?」

「あ、はい!
……………」
(てか、真帆様がなんでここまでするんだろう)

「ん?何?」

「あ、あの…
聞いても良いですか?」

「何?」

「真帆様は、どうしてここまでするんですか?」

「え?」

「あ、いや…いくら、旦那様が弟だからって…その……」


「…………私、正式な黒北財閥の令嬢じゃないの」


え…………


< 8 / 52 >

この作品をシェア

pagetop