王子とシンデレラの執着愛
ギャップ
真龍は愛する空愛に対して以外には、びっくりする程冷たい。

それどころか……相手によっては、嫌悪感でさえ滲み出ていることもある。


次の日。
朝、風松が黒北家に向かう。
真帆が出迎え、キッチンに向かった。

三人の(真龍、空愛、真帆)朝食を作り始める。
「私は基本的に、手を出さないから。
私はいないものとして、あなたのペースで作業して?」

「はい、わかりました」

「大丈夫?」

「………え?あ、はい」

「………悪い子じゃないのよ?」

「え?」

「元々クールな子だけど、情がないわけじゃない。
でも、わかるでしょ?
愛する人が傷つけられて、空愛ちゃんは今でもPTSDで悩んでる」

「はい」

「もちろん、あなたが悪いわけでもない。
………ったく…だったら、家政婦頼まなきゃ良いのにね。
空愛ちゃんも、家事をするって言ってるのよ?
でも、真龍が“そんなことさせない!空愛は俺のことだけ考えないと!”って言って。
要は、あの子のワガママよね……(笑)」

「………」
(確かに…)

そこに、真龍と空愛が起きてくる。

「あ!おはよ〜」

「おはようございます!」
「おはよ」
真帆と挨拶し合う、真龍と空愛。

「おはようございます」
そして、緊張した面持ちで風松に挨拶をする空愛。

「おはようございます!
あ…旦那様…」

「ん。
…………空愛〜早く食って出ないと!」

まるで別人のように、空愛、真帆、風松への対応が違う真龍。

それでも風松は、真龍と同じ空間にいれることに幸せを感じていた。

そもそも風松は、打たれ強く楽天的な性格をしている。
だからか、このくらいでは何とも思わない。


真帆と三人で朝食を食べている間、風松はキッチンの方から真龍を見つめていた。

「……//////」
(ほんと…綺麗な人〜//////)

真龍の視界に入らなくても、真龍の意識が空愛にしかなくても、風松にとってはここにいれることが幸せでしかない。

今では、ずっと画面上でしか見つめることができなかったのだから。


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