眠れぬ夜は、優しすぎる刑事の腕の中で。
冷房の効いたリビングで、早瀬はソファにどっかりと座り込み、膝の上にミルクを乗せている。

ミルクがゴロゴロ喉を鳴らすと、早瀬は完全にデレデレの顔で目を細めていた。

「あー、ミルク、お前マジで最高だわ……」と、照れ隠しに鼻の下を伸ばしながらつぶやく。

猫の首元をそっとなでつつ、突然声がかわいくなり、まるで子どもみたいに甘えた声で「おいで〜こっちこっち〜」と誘う。

「おまえ、何でそんなにかわいいんだよ!俺のこと分かってるなあ!」と、わざとらしく顔を近づけて、ミルクの鼻にチュッとしたら、
ミルクはちょっと迷惑そうに顔をそむける。

それでも満足気な早瀬は、
「うわー、まじでお前様様だわ。疲れが全部吹っ飛ぶわ〜」と一人ごちる。

頭の中の刑事モードはどこへやら、完全に家猫のお父さん状態だった。
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