眠れぬ夜は、優しすぎる刑事の腕の中で。
瑠奈がニヤリと笑って訊く。

「え、その警察官、独身なの?」

花音は首をかしげながら答える。

「うーん、指輪はしてなかったと思うけど…」

瑠奈は茶化すように続ける。

「じゃあ、それとなく聞いてみなよ。例えば、『お昼はお弁当なんですか?』ってさ」

花音は苦笑いで返す。

「まあ、機会があればね…」

瑠奈が鋭く言う。

「機会があれば、ってことは、花音は悪くないと思ってるんでしょ?」

花音は少し真剣な表情で答えた。

「いや、最初は現場で無言の衝突感あったけど、普通に誠実な人だなとは思うよ」
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