リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜





控え室を出る際、栗原さんが外まで見送りたいって言ってくれたけど、私は一人で大丈夫だと伝えた。




確かにここ、ドラマの撮影所は初めてだけど、若葉テレビは私にとっては馴染みの仕事場だから。








「次はダブル主演の不破君とのシーンだし、もうちょっと時間があればなぁ…。」






別れ際に栗原さんはそう言って残念そうな顔をすると、






「うん。麗斗を朱理にも紹介したかった。残念。」





響香もそれに同意する。







一瞬、私の心がざわついた。






「朱理、私は明日のリアライズ出演の生放送は絶対見逃さないからね!楽しみにしてるよ。」





そうだった…。







「うん。私頑張る。」






「もう時間かな?今日は来てくれて本当にありがとう。朱理ちゃん、この後のラジオの仕事も頑張ってね。柊子さんにもよろしくね!」





腕時計を見て時間を確認する栗原さんは、いつも私のスケジュールまで、ちゃんと気にしていてくれる。



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