リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜





「いえ!全然構いません。」





「本当に?…ありがとう。それじゃ、私はここで失礼させてもらう事にします。今日の放送分、録画してもらって私も拝見するわね。健闘を祈るわ。頑張ってね。」





そう言って会釈すると、小さく手を振って磯本さんは去っていった。





私は演技の仕事自体については良くはわからない。





だけど、その姿、立ちふるまいは本当に綺麗な人だけが持つ気品とオーラに溢れていて、磯本さんという女優が、これまで第一線で活躍してきた理由がなんだかわかった気がした。











きっと、響香もそうなっていくんだと思った。




ううん、もしかすると既にそういう存在の女優に近づいているのかもしれない。





そしてこれから、もっと…。








いけない!今は違う事を考えている場合じゃなかった。





早めに楽屋を出てきたつもりだったのに、いつもとたいして変わらない時間に迫ってきている。





私は第三スタジオを目指して急ぎ足になる。



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