リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
───!!
えっ!?何言ってるんだこの人は!
普通アイドルやってる子に生放送でそれは無いでしょ!?
あぁ…多分これは雫に彼氏がいるかどうかカマをかける意味で言ったに違いない。
「やめて下さいよ。そういうの、今の時代じゃもうセクハラですからね。」
私は怒りと呆れを込めて宮敷さんを牽制した。
「あの、彼氏とか…いませんよ。」
当然この返答一択だ。
だけど、この時の雫の瞳に動揺の色が見えたのを私は見逃さなかった。
あのカフェで和哉との別れの決意の話を聞いてからその後、雫からその話題を出される事は無かったし…だからこそ私もそれについては沈黙を守っている。
和哉君の仕事が見つかったらって言ってたし、決着がつくまではもう少し時間がかかるんだろうな…。
ただ、なんにせよこういう時の態度や話し方のニュアンスで、ファンの人達にいろんな臆測を呼んでしまう事は多々あるのだ。