リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
でも本当は歌をアピールしたかったんだろうか?
さっきは胡兎がダンスでいいトコ見せたから、それに対抗したかったからとか…?
だったらもっと早くそう言ってくれれば良かったのに。
今日、メンバー達にどんな話が振られるかは事前に柊子さんからちゃんと説明があったはずで、そこで一人ひとりきちんと了承を得て今日の出演に至っている。
マネージャーである柊子さんがメンバーの希望を無視して、番組側がゲストに求めるものを強要するなんて事も有り得ない。
私が悶々と考え込んでいるあいだにも、寧音はスラスラとペンを走らせる。
「できた!!」
そう言ってずっとイラストボードと向き合っていた顔を上げた時、その表情はあきらかに達成感に満ちているように見えた。
「おおっ…素晴らしい!」
出来上がったものをひと目見るなり宮敷さんは感嘆の声を上げる。