フランス人彼氏が甘すぎて、血糖値が心配です。

彼の姿は、○○似

今日は「彼が誰に似ているか」についてのお話です。

私の彼、正直に言って、かなりかっこいい。フランス人の友人からも「イケメンだね」と言われるほどです。
でも、ずっと心の片隅に引っかかっていたことがありました。

「……誰かに似てる気がする」

けれど、その“誰か”がどうしても思い出せない。

そんなある日。初めて彼の写真を母に見せたときのこと。
母は写真をじっと見つめ、静かにこう言いました。

「……イエス・キリスト?」

──雷に打たれた気分でした。

面長の輪郭。澄んだ大きな瞳。ひげ。そして肩にかかる長い髪。
確かに……激似。

霧が晴れるように、胸のつかえがスッと消えました。

「いやいや、そんな不遜な!」と突っ込みが聞こえてきそうですが、ご安心を。

私の家は曾祖母の代からカトリック。親の顔よりもイエス・キリストの絵画を見て育った家庭なのです。
そりゃあ、既視感があるはずです。

そのことを彼に伝えると、彼はすぐさま横を向き、真顔で一言。

「右の頬も打っていいですよ」

──救世主、降臨。

これは「マタイによる福音書」第5章39節の引用です。
「悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの左の頬を打つなら、右の頬をも向けなさい」

彼もまたカトリックなので、聖書という共通の“言語”が通じるのです。

つまり彼は、姿が似ているだけではなく、ちゃんと教えも理解している。

……ただし、私にお菓子を与えすぎるという弱点もございます。
(体重、確実に増量中。)

それでも、神に感謝したくなる毎日です。
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