Good day ! 4【書籍化】
大和のアナウンスを聞きながら、恵真の胸にも懐かしい日々が思い出された。
大変な時もあった。
不安に襲われたこともあった。
けれど、どんな時もそばには大和がいてくれた。
大きな腕に守られ、温かい胸に安心した。

(この先もきっと大丈夫。たとえ何があっても、大和さんがそばにいてくれる限り、私は必ず乗り越えられる)

これからも、辛い時は空を見上げよう。
大空へと飛び立つ飛行機に、勇気をもらおう。

やがて夜明けの瞬間がやって来ると、大和は腕を伸ばして恵真の手を握った。
言葉もなく二人で見つめる、美しい空のグラデーション。
奇跡のような瞬間に、愛する人と共にいられる幸せ。
大切な人を乗せて飛べる喜び。

このフライトも、恵真と大和にとって忘れられない大切な宝物になった。
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