蛍火のような恋だった

「ね、私のお願い、聞いてくれる?」

凪くんが、微かに頷いた。

「私、何があっても凪くんと一緒にいたい」

夜風が二人の間をそっと通り抜ける。蛍
の光が、私たちのまわりで小さく瞬いた。

「……蛍」

その声に、周りの時間が止まったように感じた。

凪くんが、二度目のキスを落とす。


それを、私は目を閉じて受け入れる。


そっと閉じた目から、涙が一雫落ちるのを、頬で感じた。







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