蛍火のような恋だった

「ね、今度中島くんのリフティング、見せてくれる?」

「いいけど…」

「ほんと?じゃあ、楽しみにしてる…じゃあ、また明日ね」

今度こそ、中島くんと別れて私は1人で歩き出す。

心臓の辺りが、なんだかむずかゆい。

時々襲われる、心臓をひねられるような痛みとも違う。

けど、ドキドキとうるさい鼓動。

感じたことのない感覚に、私はひとり戸惑ってしまう。

「私の心臓、どうしちゃったんだろ…」

心臓に手を当てて、その鼓動を感じながら私はつぶやいた。



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