溺愛の業火
鬼畜?失礼な。
それを言うなら、キスどころじゃないぞ……あんな事まで……
さすがに、あれは教室では不味いか。
見られたのがキスで良かったのか?
松沢に対する怒りが一瞬で通り過ぎ、自分のやらかした不埒な行為に動揺が生じる。
「……で、どんな噂が流れているんだ。教師からの呼び出しとか、あるだろうか。」
俺は生徒の代表でありながら。
同じ事をしているとはいえ、今回は松沢の言う通りだ。
「今は数人の間での噂も、一気に広がるだろうな。だけど内容は可愛いもんだ。教師の呼び出しとまではいかにしても、注意位はあるかもね。」
注意か。噂に和叶が戸惑うかもしれない。
学校では控えないといけないな。
「はぁ、生徒会長になるんじゃなかった。」
思わず弱音を吐いてしまう。
「それ、先生に言うなよ。今以上の大騒ぎになるからな。」
分かっていることを次々と。
「松沢。お前の彼女は、どこまで許してくれるの?」
黙らせてやろうと、意地悪な質問をしてみる。
「ホント、清水は鬼畜だね。……どこまでって、柔らかい肌に触れた程度だよ。」
余裕なのか、俺に自慢するつもりだったかな。
嬉しさ全開の笑顔で、手が卑猥な動きを見せる。
「相手の承諾はあるんだろうな、それ。犯罪とか、俺は関知しないぞ。」