「ありがとう」と「さよなら」をあなたに

どうやら人と話すことが得意なのか、すぐにクラスの輪に入れている転入生。

彼女の周りにはクラスの半分以上の人が集まっており、彼女の姿が見えない程だった。

時間はあっという間に過ぎ、気づけば転入生がやって来てから1週間が過ぎようとしていた。

今は図書委員の先生に頼まれた仕事をしに、図書室に向かっている最中だ。



「ねぇねぇ、黒田さん…だよね」



後ろから私の肩にトントンとしながら話しかけてくる転入生。



「…そうだけど、私に何か用?」



できるだけやさしく話しかける。

…上手く笑えているかな。



「黒田さんってこれから図書委員の仕事?…私、手伝いに来たんだけど…」

「どうして?」

「…先生から図書委員の人数が黒田さんしかいないから、入って手伝ってくれないかって頼まれたんだ」
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ヤンキー双子は私の義弟になりました!?

総文字数/7,892

恋愛(キケン・ダーク)20ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ある日、再婚した母の元に 義父と双子の義弟がやって来た。 中学時代にできた"トラウマ"から人が怖くなり 「対人恐怖症」になってしまった 高校2年生の天音(あまね)。 × ケンカでは最強のヤンキー双子。 天音の事がどんどん気になって行く、 高校1年生の晴輝(はるき)と明輝(あき)。 仲良くなりたい双子とは裏腹に 人への恐怖が消えず、 双子へ歩み寄ることも、仲良くする事ができない天音。 天音の心が唯一許しているのは天音の実の母、江美子(えみこ)だけである。 「天音も治そうと努力はしているけれど、薬だけの治療法だから一時的でしかないの。……もしまた"あの症状"が起きたら……。だからあなた達二人に天音の病気を治して欲しいの。」 これを江美子から聞いた双子は、病気の事について詳しく教えてもらい、 天音へと歩み寄って行く。 「対人恐怖症」を治す為には、自分が恐怖してしまうものをしっかりと理解し、 それを修正していかなければならない…。 だが天音は薬だけの治療をしているため、 一時的でしかない…。 双子は互いに協力し、天音が双子へ心を開けてくれるように努力する日々が始まってゆく…。 天音は双子へ心を開き、「対人恐怖症」を治すことが出来るのか…? そして、ケンカでは最強と呼ばれていた双子の性格は天音と関わることで変わって行き…? タイトルからは予想出来ないハラハラドキドキの同居生活の幕開けです!!
表紙を見る 表紙を閉じる
「……もっと俺とも仲良くしろよ……お前の事、もっと知りたいし…」 「…もっと見せて欲しいな……君の笑顔…!」 「……ねぇ……大好き♡」 イケメン×兄弟×溺愛 ツンデレ、ストレート、甘々の三人兄弟 「……もう私に関わらないでください。」 「……あ、あの…!…なんでそんなに私のこと気になるんですか…?……私のいいところなんて一つももありませんから……!」 美女×人間不信 ある日突然隣の家に引っ越してきた澤村家。 澤村家は、隣に住んでいる一宮咲綺(いちみや さき)の家へと挨拶をしに来たが、出てきた彼女の姿に三人は驚きを隠せなくて……。 挨拶をしてきた澤村家の三兄弟…玲(れい)、滉(こう)、耀(テル)の三人は、咲綺の事を一目惚れしてしままう…。 その日から彼らはよく咲綺の家へとやって来た。 そのうち、咲綺のことについて知ると、三人の想いはどんどんと変わって行く……。 「……っ、だから……咲綺が好きすぎておかしくなりそう。って言ってるんだよ」 「……好きだよ咲綺…!…この世界の誰よりも」 「大好きだよ!……咲綺…!」 咲綺への想いが爆発した三人による溺愛生活が始まって行く……。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop